満点の夜空とあじさい山 ~追記


満点の夜空とあじさい山

 

先日、神奈川県川崎市立生田緑地内のバラ苑で美しいバラたちに魅了され、この一帯の保護を目的に様々な施設があることを知った。

日本全国各地から移築された古民家園、岡本太郎美術館、藤子・F・不二雄ミュージアム、かわさき宙と緑の科学館など沢山の学びの地がある。

梅雨の晴れ間とあって平日でも多くの人が散策したり絵をかいたり水遊びをしたりと楽しんでいる。

今、見ごろを迎えている小高い丘の一角にある「あじさい山」谷底の湿地に一面咲いている「しょうぶ池」など季節の草花を自然のまま鑑賞することができる。

 

残された森

住宅開発のさなかここ一帯が都市計画で残されることになったのは、都市化が進む前、川崎市が緑地として都市計画決定したことで、近隣で営業していた遊園地、向ヶ丘遊園が森林を生かした営業をしていた。

バラ苑も遊園地内の施設だったものを川崎市が現在も育成保護保全に当たっている。

緑地内には枡形山があり、桜の名所にもなっている。かつて「枡形城」が建てられたのは鎌倉時代、源頼朝の侍大将稲毛三郎重成が城を建てたと伝えられている。

標高84m、頂上が四角い枡の形をしていたことからそう呼ばれてきた。

その展望の素晴らしさは富士山から、新宿高層群、スカイツリーまで見渡せる位置にあり大パノラマを見ることができる。

谷戸部の湿地帯や湧水の貴重な自然資源が残り、里山環境、農地、樹林などもそのまま残されている貴重な風景がある。

 

しょうぶ池

園入口すぐの谷あいに2800株の花菖蒲が咲くしょうぶ池。6月中旬ごろまで一斉に咲き、一面むらさきいろに染まる。

花菖蒲はアヤメ科アヤメ属。菖蒲、アヤメ、カキツバタなど見分けがつきにくい。

アヤメは湿地にはむいていないそうだが、他にも詳しい見分けがあるが、難しい。

アヤメ、カキツバタは5月上旬、菖蒲は沼地に育成し6月中旬ということで、端午の節句の飾りに使うのはアヤメなのかもしれない。

 しょうぶ1

 

あじさい山

広々とした芝生を抜けると、森に入っていく入口がある。

探検に出かけるような気分で、奥へ進むと斜面いっぱいのあじさい。

まだ緑がかった花びらも多く、五分咲きといったところだが、見上げる斜面に毬を投げたようにぽんぽんと咲いている。

小道の階段は両側から色とりどりのあじさいが迫って、一段ずつ立ち止まって鑑賞。

時折、爽やかな風が吹いてきてもっさもっさと花が揺れる。

あじさい1

色とりどりのあじさいは「移り気」など花言葉があり、同じ花でも時間とともに変化をするものや、変化をしない白いあじさいなどもある。

色の違いは土のPH(ペーハー)によって変わることはよく知られている。

土が酸性に傾くと青味が強く、中性~弱アルカリ性でピンク色に発色する。

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あじさい2

土の養分を吸い上げて、さまざまに咲き乱れるグラデーション、いつまでも見とれてしまう。

一回り森を抜けるとハート形のかわいいあじさいをみつけた。

あじさい3

 

 

かわさき宙と緑の科学館

広場前には川崎周辺に生息した生き物や、多摩川の魚たちの無料展示館があり、子供たちが自然を学べるぴったりのブースがある。

かなり詳しく紹介されていて、森形成の様子などが詳しく紹介されている。

隣にはプラネタリウムがあり、子供のころに見ただけのプラネタリウム、これだけ科学が進歩した今はどんな夜空が見れるのだろうか、と体験してみる。

建物もきれいで最新のプラネタリウムといわれる、MEGASTARの最新機種を導入、肉眼では見えない小さな星までをも見ることができる。双眼鏡を入口で貸してくれるので、気になったところに焦点を合わせる。

北極星は動かない、地球の自転軸、星座の位置や、肉眼で見える木星などのお話を聞きながら、夜空を見上げる。

子供にかえったような気持ちですがすがしい時間を過ごせた。

プラネタリウム

 

他にもたくさんの施設があり、ゆっくり歩ける散歩道、枡形山の桜、ホタルの国、つつじ山、バラ苑、四季折々の楽しみが詰まった場所だ。

 

 

追加情報 

 7日後のアジサイ山に再度行ってきた。

アジサイが五分咲きだったので、今度こそは満開をと狙う。

まさしく、今が見頃、盛りと言った感じ。

続けて行ったにもかからず、違った顔を見せてくれたアジサイ山、日々変化する様子を確認するのも又楽しい。

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ハートのあじさい、少し色が薄くなったかな?めいっぱい開いていた。

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ガクアジサイも小道の両側から迫るように思いきり咲いていた。

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同じ幹から色違いのあじさい、土の状態で色づいているのを思うと、素直に環境に染まるのもいいもんだな、などと思う。

 

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あじさいをこんなに間近に、じっくりと愛でるのは初めてかもしれない。

真ん中の小さな粒、実はこれが本当のあじさいの花。

これがさらに開く。花びらのように開いているのは額。どのあじさいも同じ構造で、本当のあじさい「真花」は中心にある粒が開いたもの。

あじさい芯

真ん中の粒が開いている、これが真花。可愛い。

じっくり眺めてみると見えてくる真意、嬉しくなる。

汗だくになって山道歩いても、得るものが自分を豊かにしてくれる。

 

 

 

 

生田緑地

小田急線向ヶ丘駅より徒歩13分

小田急線・JR線登戸駅より徒歩25分

神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-4