チャレンジひとりドライブ 番外編 潮風を感じて 沼津深海水族館


 

チャレンジひとりドライブ 番外編

 

潮風を感じて 沼津深海水族館

 

ひとりドライブにすっかり慣れて、旅の計画が楽しい。

泳ぎが得意でない私はマリンスポーツよりも港が大好き。

もっぱら、おいしいもの目当てなのだが、かねてより行ってみたかった深海生物ばかりを集めている水族館に。

一人で何かすることに気後れしていた頃が嘘のように、「ちょっと沼津いってくるわ、おいしいお魚買ってくるわね。」と出発。

 

慣れた道とはいえ長距離高速道路の運転に気合を入れて、富士山眺めつつ東名高速を快適にドライブ。休息はさみながら2時間ちょっとで沼津に到着。

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駿河湾の特徴

富士山の高さも駿河湾の深さも日本一。

ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境目(駿河トラフ)がある駿河湾、開口部から奥行は56k×60kの日本列島ほぼ真ん中に位置している。

富士山との高低差は6000m、富士山からの沿岸湧水や海底湧水のおかげで、桜エビなどの小さな魚たちが育つ。

黒潮や地形によって多くの魚類が生息していることで、1200種の魚、珍しい種類の魚が水揚げされている。

最深海底部2500mの海、光が届かず低水温そして水圧。この環境の中で生きている生き物たち、いまだ発見されたことのない新種の宝庫でもある。

 

 

深海水族館 不思議な海の生き物たち

漁港の一角にある水族館。館長さん自ら海に出て定置網漁で釣り上げた珍しい魚たちを展示している。過酷な環境下の生物を、釣り上げ保管展示、そして長生きさせるには大変な努力と高度な技術が沼津深海水族館に詰まっている。

 

大規模な水族館ではないのだが、深海生物とあって見たことがないような生き物たちに目を奪われ、二巡してしまうほど、それぞれの水槽の前で動けなくなる。

一躍人気者になった「めんだこ」まるでスライムみたいにプヨプヨでクラゲのようにふわりと泳ぐ姿はみていて目じりが下がる。残念なことに撮影禁止だったのでじっくり目に焼き付けてきた。深海は見えないから面白い、と銘打つのが理解できる。

 

ゆらゆらとイソギンチャクの触手がゆれて、合間を小魚が泳いでいる共存体系。

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ミドリフサアンコウ

頭のアンテナのようなものが疑似餌、おびき寄せ作戦でパクリ。なんともかわいらしい表情。

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タカアシガニ

生きた化石とも言われる、大きな体と長い手足はまるでSF映画にでも出てくるエイリアンのような威圧感。

深海を悠々と移動する姿に見とれてしまう。

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オウムガイ

4億年以上も前からこの姿をした、生きた化石と言われるアンモナイトのような生物。

目があまり発達していないため、触手の感覚で他の生物の抜け殻や死がいなどの餌をとっている。

触手を使ってゆっくり泳いでいる姿はいつまで眺めていても飽きない。

 

 

ガーデンイール

チンアナゴともいい、中国の犬狆に似ていることからの日本名。ウナギ目アナゴ科。

コロニーで生息し何匹も砂から顔を出して同じ行動を見せる愛らしい姿は水族館の人気者。

仲間同士で会話でもしているような様子は、ほほえましい光景。

 

 

シーラカンス

3億5千年前から姿を変えずに生きていたことが発見されたのは1938年。

沼津深海博物館ではシーラカンスミュージアムとして特設ブースで展示していて、飼育員による解説も行われ、レプリカではない本物のシーラカンスが冷凍のまま展示されている。

1979年に日本シーラカンス学術調査隊によって現地と協力して捕獲した個体とのこと。

「現在ではこれまでにアフリカ(南アフリカ、コモロ諸島、タンザニア)とインドネシアで見つかっています。日本ではまだ見つかっていませんが、深海の海洋環境は世界中で近しい環境にあるため、「日本にはいない」と断定するほうが難しい、とも言われています。もしかしたら、駿河湾の深い海を悠然と泳いでいるかもしれません。」と説明されている。

この大きく口をあけた姿、海底の王者という気がしてくる。

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どの展示物も見ていて飽きない工夫がされて、おいしそうなどと思ってしまうコーナー生物の進化研究室があったり、深海の様子をわかりやすく見せるジオラマなど「生命とは何か。進化とは何か。」について感じることのできる沼津深海水族館だった。

 

 沼津魚市場 

沼津の漁港には観光客がたくさん訪れるグルメスポットがある。

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沼津魚市場は静岡県において鮮魚の水揚げは県内一位と豊富な水揚げ量だ。

競り場すぐ後ろにはいくつもの干物店や海の幸をふるまう食堂が並んで、威勢のいい声が飛び交う。

 

かもめ丸

沼津へ行くならココ!と地元の友達に教わった食堂。

お昼時はごった返す店内だが、この魚を煮付けでとか刺身で、などという注文を受け付けてくれる。

勿論、メニューも豊富、 今が旬の桜エビのかき揚げや沼津丼には新鮮な水揚げしたばかりの桜エビにしらすがどっさり。

金目鯛の姿煮1800円をいただいた、ほくほくの脂ののった金目鯛究極の幸せである。

刺身、寿司、丼ぶりものや揚げ物、干物までなんでもある。

 

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港前の鮮魚店で鯵と鯖の干物を購入。

身が厚くて大きくて脂がたっぷりのった半日干しの干物。市場だけあって大きなものでも5枚1000円と激安。

ここまで来た甲斐があったという収穫、アジの干物は家族も大喜びだった。 

 

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沼津港の水門まで足を延ばし、潮風散歩をして、近くの隣接する公園「千本松公園」で海を眺めつつ休息。

カモメやトンビが飛んでいる海岸、斜めに立ち並ぶ千本の松、その向こうには富士山という錦絵のような風景に浸って「ひとりで楽しんできてごめん!」とつぶやき、また近いうち深海魚に会いに、干物を買いに近々また来ようと決めた。

 

 お店情報 

沼津深海水族館 静岡県沼津市千本港町83番地

かもめ丸 静岡県沼津市千本港町101 千本一ビル1階