尾道 芙美子と坂道と猫


 

 

広島県尾道市、林芙美子ゆかりの地、狭い坂道、たくさんの猫の町。

 

林夫美子青春時代の地

瀬戸内海に面した山の狭い斜面に住宅が立ち並び、迷路のような小道が山頂まで続き、芙美子も参った千光寺がある。

文学の小道というまるで山道のようなプチ登山のような小道があり、林芙美子、放浪記の記念碑も立っている。

息を切らし上ると、放浪記の一説が刻まれた記念碑があった。

 

 

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「海が見えた。海が見える。五年ぶりに見る尾道の海は懐かしい。汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のやうに拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。緑色の海、向こうにドックの赤い船が、帆柱を空に突きさしている。私は涙があふれていた。」じんわりとその風景を味わってみた。

 

 

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 林芙美子の像

 

坂の町

斜面いっぱいに立ち並ぶ家々、道も人がやっとすれ違えるかどうかの狭い路地といった感じ。

曲がりくねって、片側には家の玄関、反対側には家の屋根が続く。

年配のカートを引いたご婦人とすれ違う「ごきげんよう」と気さくに声をかけてくれる。

乳母車のような、木製の箱を上まで運ぶそうだ。中には魚が入っていて、木箱の上でさばきつつ販売するらしい。

余った、ガラ目当てに猫たちが列をなす、そんな風景が昔はあちこちで見られたのだと。

ぽつぽつと商いも残っていて、豆やさん、豆腐屋さん、雑貨店、アトリエや、休息できるおしゃれなカフェもある。

映画の舞台となった場所でもあり、観光客ともすれ違った。

高い斜面故か、取り壊さず無人となっているお宅もあったが、昔と変わらずの生活があるのだろう。

 

 

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小道を挟んだ海側の家の屋根には、猫が気持ちよさそうに日向ぼっこをしている。

声をかけても動じることなく、居心地がよさそうだ。

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猫を大切に思っているのがよくわかる、あちこちに猫の置物が飾ってあった。

 

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芙美子の見ていた風景と、生活の場である坂道と、そこでゆったり暮らす猫たち。

優しい気持ちにさせてくれた。

 

編集部より

以前に紹介した林芙美子記念館についての記事「放浪記にあこがれて」も合わせてぜひご覧ください。

http://www.free-age.jp/domestic/1798.html