初秋の神代植物公園


東京都調布市深大寺元町にある、神代植物公園

 

昭和36年に開園した、490平方メートルに広がる植物園で、武蔵野の面影をそのままに、土地の特性を生かした公園。

深大寺裏山から湧き出る水による湿地帯が整備され梅や桜、つつじや水生植物など季節の花々が咲き、水と緑の深大寺周辺はまさにパワースポット。

もとは東京都の街路樹などを育てる苗圃として整備され、戦後神代緑地として一般に公開、昭和36年より名称改め新たに開園されました。

隣接する深大寺はお蕎麦で有名ですが、武蔵野の土地がコメ作りに適していなかったためにそば作りが盛んにおこなわれており、鷹狩りの際に徳川家光が、深大寺に立ち寄り、深大寺そばを好まれたからとも言われているそうです。

 

園内には、約4800種類、10万本の樹木が植えられ、バラ園、ツツジ園、ウメ園、ハギ園など種類分けし30ブロックに植えられています。

大温室では珍しい熱帯の植物が鑑賞できます。

彼岸7

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秋の風情が感じられる「シュウメイギク」(秋明菊)キクとありますが、アネモネの一種、可憐でかわいい。

入口正面のつつじ園からうっそうと茂る木立の歩道をゆっくりと歩くと、点々と咲く彼岸花やコスモスに出会えます。

沸きだす泉から池ができ、小さなせせらぎに沿って、多種多様の花壇が手入れされています。

今の時期は、派手な花々はありませんが、芝生広場には風にふわりとなびく大きなシロガネヨシがそびえていました。

 

 
 
シロガネヨシ
 
 
ひょうたん畑の小道にはピンクやオレンジ色のコスモス。
 
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どれも群生というわけでありませんが、自然のままの懐かしい風景。
 
彼岸3
 

彼岸花 曼珠沙華

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で根が残っていると毎年花を咲かせます。

沼地であったこの地のなごりか、植えられたわけでもなさそうに、あちこちに彼岸花が咲いていました。

毒性が強く、稲作の発展とともにユーラシア大陸東部から帰化したもので、沼地や水辺を好み、土に穴を掘る小動物忌避のために植えられたともいわれています。

墓地などでもよく見かけますが、やはりの虫除けや土葬の為動物などに掘り起こされないようにという意味もあたようです。

日本ではそのようなことから死人花、地獄花、幽霊花、狐花、カミソリ花、捨子花、天蓋花、はっかけばばあなどと呼ばれていて、不吉なイメージが強く残っていますが、反対にサンスクリット語では天国に咲く花という意味で、赤い花が天から降ってくる、とおめでたい兆しと言われる地域もあるようです。

子供のころ、田んぼのあぜ道に、真っ赤に咲く彼岸花があまりにもきれいなので摘んで帰るとひどく叱られました。

火事になる、毒があるから顔を近づけてもダメ!と言われていました。

絵本で読んだ「ごんぎつね」というお話は教科書にも載っていて、イラストに描かれた彼岸花の印象が戦列に残っています。

ごんぎつねの作者の新美南吉さんの故郷、愛知県半田市には、彼岸花が一面に咲く矢勝(やかち)川堤では毎年10月に童話の村秋祭りが行われています。

夏の終わり、お墓参りのイメージからか、暗い墓地に鮮烈な赤が咲いている様子は子供ながらに「綺麗」と手を伸ばしたくなるのです。

彼岸5

 

神代植物公園

東京都調布市深大寺元町5丁目31-10

定例休園日 月曜日、年末年始
 電話 042-483-2300