「油そば」は胸焼けしない?


油そばってどんなもの? 

 

「かつの花」(早稲田/東京)

「油そば」なるもの、私にはゼッタイに無関係と思っていた。名前を聞いただけでも、胸やけしそうだ。

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最近、ツイッターで、かつてこの近所に住んでいたという人と知り合い、紹介してもらった。早稲田大学近くの油そば「かつの花」というお店。実は、最初に行ったときは、勘違いから別の店へ行ってしまう。二度目は休業日、なかなかたどり着けない。これも運命か?

早稲田は、油そばやラーメン店の激戦区、個人店や有名チェーン店が軒を連ねる。「油そば」なるものは、硬めにゆでた麺を湯きりして、少しの油、少しの濃い目のたれの上に麺を乗せ、具を盛り付ける。説明書きもあり、初めに味を確認してから、酢とラー油を好みで、ひとまわりほどかけ、そのあとにダイナミックにかき混ぜて、召し上がれ、というものだ。

三度目の正直で、やっと「かつの花」。ご近所の他2店は、券売機で「好みの量の麺を選び、トッピングを選ぶ」タイプだったが、かつの花のメニューには、「トッピング+そばのメニュー」。さらに、トッピングも増すことができ、自分好みにカスタマイズできる。

普通のラーメン店のように、メンマやチャーシューは乗っているのだが、ここではさらに「かつ乗せ」、「納豆キムチ」、「チーズバジリコ」、「海苔増し」と普通の「油そば」が定番メニューになっている。

大盛り、特盛り、超盛りと、さすが大学近くのお店だけあって、ボリューム満点。大将のその日のメニューなんかもあって、工夫がみられ楽しそう。

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では、「カツのせ油そば」、いってみよう!(もちろん私は、並盛りで)。

食べられるかな?と心配したけれど、麺の分量や、トッピングの量など、細かくチョイスできるところが安心感あり。

まず一口、何もかけず、たれを絡ませただけの味を堪能、和風魚介だしのさっぱりしたたれで、油の感じはあまりしない。ラー油とお酢を好みでかけて、ダイナミックに混ぜる。もちろん、カツも混ぜる混ぜる、味がしみこむ。

一気に熱々をいただく、麺は太目のストレートで、歯ごたえ抜群、もちもち感がすごい。「タレ」が、さっぱりしているためか、つるつると箸が進むのだ。

お店の看板にブタの絵が書いてあったので、てっきりブタのひれ肉か何かと思ったら、チキンカツで柔らかくさっぱりしている。もとは、揚げ物のお店だったとかで、さっくさくに揚がって、カツへのこだわりに納得が行く。

トッピングに刻んだ辛子高菜を混ぜて食べてみる、パンチが効いて歯ごたえもよく、麺やカツにあう。和風だしとカツの相性も抜群。残ったたれとネギを絡ませ、残しておいたカツに全部の汁を吸わせて、仕上げの一口。腹持ちもいいし、濃厚なラーメンを食べたときより、胸焼けしない、さっぱりして実に旨い。

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私のような年配者にとって、「油そば」というネーミング。先入観で、敬遠してしまう。見た目には、汁なしラーメンとか言われて別名「混ぜそば」。つけ麺とも違う。写真を見るとふやけたラーメンに見えるのだが、もちもち感の麺としっかりした味付けが、特徴なのだ。

大将に聞くと、外国人や年配の方は、日本そばと勘違いされるそう。「油そば」は、日本のパスタ、スパラーとかいった方が判りやすいのかも、とおっしゃる。しかも、カツをのせると言う発想に驚く。大将に経緯を聞いてみた。創業は1987年。 元はとんかつ専門店で、 夏場は揚げ物はあまり売れないために、食欲の落ちる時期にサッパリしてスタミナがつきそうなメニューを考案。

大根おろしの入ったつゆに、揚げたてのカツと、冷たい麺類をつけて食べるのは最高に美味しくかつ夏場にピッタリ。爆発的に売るには、中華麺がインパクト強く、学生街という街柄も後押しをして、つけ麺や油そばにシフト。食べ歩きなどはしないと言う大将。食べ歩くと、どうしてもパクってしまい、オリジナリティに欠けてしまうからだとか。揚げ物でも、さっぱりと美味しく食べられるメニューの開発は、長い時間をかけた賜物だった。

なんとも摩訶不思議で美味しい食べ物。

油そば600円 カツのせ油そば900円 値段もそこそこで、しっかり旨い。

ぜひ、油そばに挑戦して欲しい。

 

懐旨新味 「かつの花

東京都新宿区戸塚町1-104

都電早稲田駅そば、リーガロイヤルホテルとなり

 

 

編集部からコメント

「め組」さんの教訓を活かして、定休日をチェックして訪問してください。

ご近所には、下記ほか「油そば」店が多いです。レポートお待ちしています。

東京麺珍亭本舗 鶴巻町店

麺爺あぶら早稲田店

武蔵野アブラ学会

 

 

この記事の執筆者

め組

クルマ大好き。家事大好き。歩くの大好き。行動あるのみ。

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