Sarashi生活


家中で大活躍 「さらし」生活

 

みなさんは「さらし(晒)」というと何を思い浮かべますか?赤ちゃんの布おむつやふんどし、和装をする方は肌襦袢でしょうか?言葉は知っているのに身近で使う機会が減っているさらしですが、私は1年前から、ふとしたきっかけで、さらしを使いはじめ、今ではさらしなしの生活は考えられないほどはまっています。シンプルでエコな暮らしにピッタリのさらし、我が家での便利な使い方をご紹介します。

 

【さらしはハンカチよりも吸水性が高い】

さらしをあまり知らない人でも手ぬぐい1枚くらいは持っているのではないでしょうか。さらしにはいくつか種類がありますが、木綿で織られた文晒というものが一般的で、手ぬぐいやおむつ、ふんどしなどに使われています。

 

さらしは和晒という製法で作られた布で、洋晒で作られたハンカチに比べて空気を含んだ生地で吸水性が高いのが特徴です。さらしは生地屋さんや雑貨店、和装店などで10.8m1000円程度で売られています。買ってきてから自分のお好みの長さに切りわけて使います。自分の好みのサイズにできるのもさらしのいいところ。端にはさみで切れ目を入れたら手でびりっと引き裂きます。少し布の端がほつれますが、はさみで切るよりも糸くずがでにくく1、2度洗濯を繰り返すとほつれなくなります。布端は縫わずに裂いたままにしてください。乾きやすさのポイントがこの布端にあります。

 

【まずは台ふきん、手拭きにしてみよう】

家中で大活躍さらし生活のすすめ_1

さらしを正方形に切り、最初に水洗いしてのりを落とします。干してみると乾くまでの時間が短いのに驚きます。晴れている日なら1時間もしないでぱりっと気持ちよく乾きます。半乾きの時間が少ないので、雑菌が繁殖しにくく嫌な臭いも発生しません。さらしの幅は34~36cmなので、正方形に切ると、ちょうど市販のハンカチ程度のサイズになります。

 

私はこれまで市販の台ふきんが時間がたつと臭ってしまうのが苦手で、台ふきんを使わずにキッチンペーパーを使い捨てにして台ふきん代わりにしていたのですが、やはりゴミが増えますし、エコじゃないことも気になっていました。

 

ところがさらしの台ふきんは洗濯してもすぐに乾くので、気軽に新しいものを使えるので気持ちがよいですし、軽く絞ったものをお手拭きとして食卓に出しておけば、ティッシュペーパーで口や手をふくことも減ります。もちろん外出時にハンカチ代わりにも持っていきます。

 

【使い終わった台ふきは作りおきの洗剤液へ】

さらしで台ふきんや手拭きをたくさん作って常備しておき、使用後は流しや洗面所の作りおきの洗剤液に入れておきます。一日に使ったさらしはまとめて洗います。10.8mのさらしを買えば正方形サイズのものは30枚もできるので、気がねなくじゃんんじゃん使いましょう。

 

【フェイスタオルもさらしにチェンジ】

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実は我が家ではフェイスタオルがわりにもさらしを使っています。正方形の2倍サイズの長方形にさらしをカットして、いつものフェイスタオル代わりに使うだけ。ふわふわのタオルは気持ちいいですが、梅雨時期に乾きにくく嫌な臭いがしたり、古くなるとゴワゴワしたりするのが悩みの種でした。思い切ってさらしに替えてみたとことろ、まず驚いたのが吸水性のよさ。肌にさらしを当てるだけですっと水分が吸い取られます。ごしごし拭かなくていいので肌にも優しいのです。意外ですよね。お風呂上がりに体を拭くのにはちょっとこのサイズのさらしでは吸水力が足りないので、今のところ体や髪を拭くのには通常のフェイスタオル(そうそう我が家ではバスタオルは乾きにくいので海・プール用にしか使いません)、洗面時にはさらしと使い分けています。夫は髪が短いのでさらしで問題なく拭けるそうですが。市販の手ぬぐいにおしゃれな柄のものがあるので、白いさらしではさみしい人はお好みの手ぬぐいを使っていいですね。我が家では白いさらしにワンポイントで布用のインクでスタンプを押したりして楽しんでいます。

 

【台所でもお役立ち】

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さらしは台所でもいろいろ働いてくれます。お皿をふくふきんとしてはもちろん、出汁をとるときに鰹節をこしたり、蒸し料理を作るときに鍋蓋に巻いて水滴が落ちないようにしたり。洗った野菜をさらしで包んで軽く振ると水切りがわりにも使えます。工夫次第でどんどん用途が広がります。キッチンペーパーを買わずにすむのも気分がいいですよ。油や生の肉や魚はその後でさらしをきれいに洗うのが大変なので、私はそのほかの用途に限定して使っています。毎日使用後に洗剤液につけおきして洗っていますが、週に一度は酸素系漂白剤で漂白して白さを保っています。

 

【美容にも活躍】

お顔のサイズに合わせてカットして化粧水パックに使ったり、正方形のさらしをコットンのサイズに折り畳んで、コットン代わりに使っても気持ちいいですよ。ゴシゴシこすらずパッティングに使うだけなら肌に刺激もありません。小さくなった石鹸を泡立てるのに使ったりもしています。お風呂で体を洗うときにスポンジがわりにも使っているのですが、手ぬぐいを使う洗顔法もあるようなので今度さらしでチャレンジしてみようと思っています。

 

【あまった分は災害時用にストック】

そんなにいっぺんに使い道がない、という人はあまったさらしは長いままでストックしておきましょう。さらしは伸縮性がないので、災害の時の包帯や三角巾としても使えます。現代の日本では肌触りよいカットソーやジャージなどの布素材を使った製品はたくさんありますが、ケガをしたときに止血をしたり、骨折の添え木を固定したりする用途にはさらしのように伸縮性のない布が適しているのです。防災袋にあまったさらしを入れておけば、いざというときにも安心です。昔の人は鎧の下にさらしを巻いて、刀傷を負ったときに内臓が出るのを防いでいたという話もありますよ。

 

いかがでしたか?さらしを使うことで家の中の紙製品の使用量をずいぶん減らすことができますよ。毎日白いさらしがベランダでハタハタとなびいてる風景もなかなか気持ちよくて、気持ちもすっきりします。最近流行のミニマリストはハードルが高いという人も、古いタオルやハンカチ、汚れてしまった台ふきをいったん整理してさらしにチェンジしてみるだけで、生活が少しシンプルになるのではないでしょうか?