スタジオモニターヘッドフォン ソニーMDR-CD900ST修理


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録音スタジオなどで使われているヘッドフォンといえばソニーMDR-CD900STが定番だが、あまりにフラットな音の性質から、オーディオなどを楽しむには少々音が生すぎるかもしれない。

もっともそれに慣れてしまうと、この生々しさに耳が慣れてしまって他のヘッドフォンでは物足りなくなってくるから不思議だ。

基本は業務用なので、購入時のメーカー保証はきかないが、部品はすべて手に入る。早い話が部品を全部購入して組み立てれば完成品になるわけで、業務用らしい。

 

「右が断線した」

比較的丈夫といわれるMDR-CD900STだが、断線はよく聞かれる故障である。とくに右側の断線が多いようだ。

かなりヘビーな使い方をしている私の900STも右が聞こえなくなった。テスターで調べてみると左から右へ繋ぐラインが断線している。部品にはここのケーブルだけの供給がないので、ヘッドバンドASSY(X21131422)で交換となる。

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「分解は簡単。ただし結線はハンダで」

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ヘッドバンドのイヤーハンガーを固定しているビスを外すとイヤフォン部とヘッドバンド部が分解できる。

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イヤフォン部はハウジング、ヘッドフォンドライバー、イヤーパッドで組まれているので、まずイヤーパッドを取り外し、ハウジングのビスを外すとヘッドフォンドライバーの配線部分が顔を出す。

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交換するヘッドバンドASSYのコードに交換し、ハンダ付けしたら組み立てるだけ。

 

「ついでの簡単オーバーホールも」

ついでにへたっていたのでウレタンリング(211314901)も交換する。

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こんな簡単なウレタンの部品が大きく音に影響するのだとか。

交換は、古いリングをはがし、円盤状の新しいリングを貼り、中心部分をはがすと周辺のリング部が残る仕組み。

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イヤーパッド(211569502)もくたびれてきたのでこれも交換。

 

ハンダ付けさえできれば実に簡単な修理だ。断線したコードはヘッドバンドASSYではなく、コードのみでも交換可能だと思われる。ただし今回はコードを探す暇がなかったのでヘッドバンドごとの交換となった。次回のために1.8mm径の2芯コードを探そう。