文月(ふづき)夏の夜空と七夕 


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文月(ふづき)夏の夜空と七夕

奈良時代に中国から伝わった七夕の風習。元々みそぎの儀式として女子が着物織り神棚にそなえ豊作を祈ったことから「棚機」たなばた、織り機のこと「棚機女」たなばたつめ、織り女子のこと、と呼んでおり、旧暦のお盆前に行われるお迎えをするための前日6日の深夜から準備をしていた。

夜空の真上には、天の川、牽牛星、織女星の三つが一番輝く時間帯でもあり、「織物が上達するように」と願ったことから、芸事や書道などの上達や様々な願い事がされるようになった。

神聖なる「竹笹」につるすようになったのは江戸時代からで、日独特のもの。

竹は風雪寒暖に強く、根強く、よく育つことから神事にも使われ、さらさらとこすれあう音は神を招くとされている。

 

ささのはさらさら

軒端に揺れる

お星さまきらきら

金銀すなご

五色の短冊

私が書いた

お星さまきらきら

空から見てる

 

軒端は軒の端、縁側で笹の葉が揺れる様を眺めている様子。

金銀すなご、砂のようにちりばめられた星、天の川のこと。

五色の短冊の色は五行説の赤(火)、青(木)、黄(土)、白(金)、黒(水)の意味がある。

最後の、空から見てる、1番の見上げている歌詞とは反対に神様や織姫彦星が見下ろしてくれるとうたっているのだろう。

 

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夏の夜空の恋

夏の大三角形、梅雨の晴れた夜、東の空に見えるひときわ輝く大三角形のはくちょう座、わし座、こと座。

 この3星のうちベガと呼ばれること座を織姫、アルタイルと呼ばれる彦星(牽牛)が天の川を挟んで見れる。牽牛は、織姫の対義語として彦星と名付けられた。

織姫と牽牛の愛の伝説は今でも語り継がれているが、一年に一度しか会えない恋人同士という、ロマンチックなお話とは少々違うようで、働き者の美しい娘織姫の父は、まじめな牛飼い牽牛を紹介し、ふたりは結婚、しかし全く働くことなく遊んでばかりで、腹を立てた父は二人を引き離し、しっかり働くのならと一年に一度逢うことを許したという。

夏の間は東の空に大きな三角形が見られる、ちょっと足を延ばして街の明かりを抜けて満点夜空を見上げる、宇宙の広大さを感じるのも楽しいもの。