長野でまっしろ


2016年1月から放映されるNHKの大河ドラマ 「真田丸」 で、信州上田や、江戸後期の移封先の松代が混雑するまでにと真田十万石のお膝元、長野市松代町へ。

 

ちょっと下調べと 「信州松代観光情報」 のホームページを覗いてビックリ。

http://www.matsushiro-year.jp/

素朴な造りやけどキチンとし出来てるし、内容も充実してて、お蔭さまでしっかりデータを拾わせてもらいました。

 

長野駅で新幹線を降り善光寺口に出て、そこからアルピコ交通 (旧 川中島バス) で松代へ向かうんやけど、まずは途中の川中島古戦場で一旦下車。

 

そこの八幡さんの境内には、有名な武田信玄と上杉謙信の一騎打ちシーンを描いた銅像がある。

 

01信玄vs謙信

 

その前で、観光バスで来はったらしいオバザン達が、居合わせた男性に記念写真を撮ってもらい 「もう一枚おねげぇします」 と2枚目の追加注文。

 

その後、近くにいた同じグループらしきオバハン達に 「アンタらも写真撮ってもらい。あの人が写してくれっからよ。」 と声を掛け、更に 「まだ撮ってもらってねぇ人はいねかぁ」 と三次募集して、それぞれ2カットをゲット。

 

やっと解放された男性に 「あんなん大阪のオカンだけかと思ぅてたけど、違うんですねぇ」 と声を掛けたら苦笑いしてはったけど、人の好さそうなオッちゃんやったんで、「すんませんけど・・・」 と私も一枚撮ってもらいました。

 

松代に到着したら、ちょうど昼時で、有形文化財に指定された建物を改装した 「日暮し庵」 というお蕎麦屋さんで蕎麦定食天ぷら付きを頂く。

http://www.higurashian.com/

 

 

02日暮し庵

 

松代では長芋が名産だそうで、あちらこちらで見かけたけど、こちらのお店でも味噌味の麦トロが付いてました。

信州の麺類というと、どうしてもお蕎麦のイメージなんやけど、意外と松代では、うどんメニューに力を入れたお店も多く、訪ねてみると、昔から千曲川がよく氾濫したせいで土地が肥えていて小麦の収穫も多かったからやそう。

 

腹ごしらえができたところで、この地にゆかりのある池田満寿夫の美術館へ。

http://www.ikedamasuo-museum.jp/

 

1階と2階にある展示室は広く、彼の作品に溢れてて 「いろんな事やってはったんやなぁ」 と感心してしまいます。

 

彼の亡くなった経緯や、晩年良く一緒に出演してはった佐藤陽子さんとの関係なんかで突っ込みどころの一杯の人やけど、繊細な感性を持った芸術家やったことを実感したけど、ここでは特に面白い事は起こらへんかった。

 

宿は源泉掛け流しで露天風呂もある国民宿舎 「松代荘」。

http://www.matusirosou.com/

 

そこらの旅館にも引けをとらない食事も楽しめる松代荘のお湯は、鉄分・ナトリウム・カルシウムなどの成分がかなり濃く、関節炎や外傷、胃腸病、婦人病等への効能があるとか。

なんでも、近くにRホテルができた時、松代荘から湯をパイプで送ったんやけど、その成分の濃さですぐにパイプが詰まってしまい、3年ほどでホテル側が音をあげて諦めたそうです。

 

夕食の後、部屋でも信州の酒を愉しみ、すっきりと目覚め朝食前に庭を散歩して 「さすがに信州の朝は爽やかやなぁ」 などとガラにもなく秋の空を眺めていると、宿の運転手さんに声をかけられた。

「今朝はちょっと湿っぽいですねぇ」

「!? ええっ! これでですかぁ? 大阪や京都で暮らしてたら、こんなん最高に爽やかですよ」 と返すと、「そうですか? これだけ湿気があると、ハンドルの感触が違うんですよ」 とおっしゃる。

 

今回の旅での一番のカルチャーショックでした。

 

さて、松代での観光の足として、松代荘と、佐久間象山を祀った象山神社の間を、いくつかの観光スポットを結んで走る 「松代観光巡りタクシー」 があります。

8人ほど客の乗れるワゴン車を使った、まぁ、乗り合い路線タクシーといったもので、1回の乗車で一人150円、1日フリーチケットだと400円て、いろいろ特典も付いてる。

 

旅の二日目は、このタクシーの朝一番の便で象山神社へ向かったんやけど、なんと客は最後まで私一人で、降りる時 「ほんまにこれだけで良いんですか」 と150円渡したら 「また帰りも良かったら乗ってください」 と大らかなこと。

 

そこから鳥居のほうへ向かうと、何やら趣のある建物が・・・

 

03悠楽庵

 

実はこれ、「悠楽庵」 と名付けられた公衆トイレ。 驚きますねぇ。 記念に立ち寄りました。

 

ところで佐久間象山は、全国的には 「しょうざん」 と発音するのが普通やと思うんですが、地元では尊敬を込めて 「ぞうざん先生」 と呼ぶそうです。

吉田松陰や高杉晋作の師匠ともなれば当然かもしれませんが、象山神社の前にある銅像にも 「佐久間象山先生」 の銘が・・・

 

04象山

 

ここには人の好さそうなオッちゃんはいなかったので、仕方なくセルフタイマーで記念撮影。

 

参詣の後、ぶらぶらと武家屋敷を訪ねたり、蔵元のお店で試飲したり、またもや他の蕎麦屋でランチしながら歩いていると、気が付けば廃線になった旧長野鉄道の松代駅に到着。

線路はもう撤去されてますが、駅舎は残るこの駅からは路線バスで長野駅まで帰れるので、新幹線の予定もあって 「また帰りも良かったら乗って」 みたかったタクシーを諦めて、バス代の650円をポケットに。

 

松代に引っ張られた後ろ髪を抑えながら到着した長野駅でバスを降りようとしたら、ポケットから何かが転がってバスの外へ飛んでいった。

掌を見ると・・・100円足らへん。

「ヤバ! 100円落とした! あれが無かったらあとは諭吉さんしか持ってへんやんか!」 と頭の中が一瞬まっしろに。

両替できるやろかと悩むヒマもなく、先に降りたお客さんが 「誰か100円落としました?」 と持ってきてくれました。

最後まであったかく接してくださった長野の皆さんに乾杯。

おおきに、また寄せてもらいます。

 

 

この記事の執筆者

ナ月

大阪府在住 アラ還男性。娘 「なぁなぁ隣のおっちゃんまた朝早うから遊びに行くみたいやで!」母 「そぅかぁ、あの人、暗うなったら目見えへんゆうのに呑気やなぁ」娘 「せやけど、こないだ自分で 『時々真面目なサラリーマンや』 て言うてたで」母 「あはは~給料の分だけ真面目なんやて」

これまでに書いた記事