絶景 祖谷渓温泉の一軒宿


徳島・祖谷渓温泉でゆったり湯あみ

風光明媚な山間の秘境

長年行きたいと思っていた徳島の祖谷渓温泉。昨年の夏、念願かなって訪れました。 

祖谷渓温泉は徳島県三好市にある谷渓沿いの温泉です。比較的歴史が新しく、1650年(昭和40年)、町により温泉が採掘されました。現在は、北海道のニセコ薬師寺温泉、青森県の谷地温泉と共に、日本三大秘湯のひとつに数えられます。

 祖谷渓温泉には宿が1軒しかなく、交通手段はバスか車で行くしかありません。ひたすら山道を進むので、移動中は自然美溢れる景色を堪能できますが、悪天候の場合は道に慣れていないと大変そうです。バス亭までは送迎バスが出ているそうですが、私達は三好駅からレンタカーで温泉へ向かいました。

 徳島・祖谷渓温泉でゆったり湯あみ_1

まさに一軒宿「ホテル祖谷温泉」

タクシーで宿まで片道30ぐらいと聞いていましたが、ゆっくりと運転したので実際は倍の時間かかったと思います。しばらく道を進むと崖向かいに和風の近代的な建物が見えてきました。道路沿いに佇む「ホテル祖谷温泉」が目的の温泉宿。周囲には他に建物が無く、言葉通りの一軒宿です。こんな山奥にも関わらず、駐車場には県外ナンバーの車やバイクでほぼ満車状態でした。

中に入ると、ロビー内はそう広くはないですが、上品な雰囲気で落ち着いています。フロント脇にある売店では郷土のお土産がたくさん置いてありました。

今回、宿泊ではなく日帰り温泉の予定だったので、ランチがセットになったプランを予約しました。フロントでタオルを渡され、内風呂か露天風呂か、どちらに入るか聞かれます。内風呂は外の景色が眺められる展望浴場、露天風呂には洗い場が無く、湯に浸かるだけだそうです。迷いましたが、元々露天風呂に興味があり、この宿を選んだので、当初の目的通り露天に入ることにしました。

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ケーブルカーで降りる露天風呂

露天風呂は谷底の渓流沿いにあり、宿専用のケーブルカーで降りて行きます。実はこのケーブルカーに乗りたくて、露天風呂を選んだのでした。ケーブルカーは定期的に運航しており、乗り場にだけ従業員がいます。ボタンを押せば動くので、あまり時間を気にせずゆっくりと湯に浸かれるのも魅力的です。私達がケーブルカーで露天風呂へ降りるときは、バイカーの男性が2人同乗しました。おそらく、私達と同じ日帰り入浴なのでしょう。

谷底へ降りる間、山の緑と青空のコントラストが素晴らしく、渓谷の美しさにしばらく見とれてしまいました。紅葉シーズンはさぞかし絶景かと思います。

谷底に着いて、乗り場からさらに階段を下ると露天風呂の入り口になります。脱衣所には誰もいなく、駐車場の混雑さを見ると意外でした。後からフロントに聞いてみると、この日は、全室宿泊で埋まっていたそうです。

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川のせせらぎを聞きながら湯あみ

露天風呂の湯船はあまり大きくありませんが、純和風のきれいなつくりです。すぐ目の前に川が広がり、森林浴も楽しめます。ぬるめの温度でしたが、さすがに源泉かけ流しを謳っているだけあって、しばらくするとポカポカ全身が暖かくなってきました。貸切状態で思いっきり、おひとり様入浴を堪能した後、ふたたびケーブルカーに乗ってホテル内へ。

レストランでは楽しみにしていたランチが用意されています。メニューは地元の野菜や山菜、川魚などの郷土料理。どの料理も彩り美しく盛り付けられており、素材本来の旨みを活かした素朴な味付で心ゆくまで満足しました。短い滞在でしたが、贅沢なひと時を過ごせたと思います。

 

ホテル祖谷温泉