皮膚科医が語るスキンケアの基本

花粉症になったかも?


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花粉症:鼻炎症状、眼症状そして皮膚炎

春になり、スギ花粉のシーズン真っ盛りとなっていますね。花粉症と言えば、くしゃみや鼻水といった鼻炎症状、目のかゆみや結膜の充血といった眼症状がよく知られていますが、花粉で皮膚炎を起こすことがあることをご存知ですか?

スギ花粉の飛散量の多いこの季節、アトピー性皮膚炎をお持ちの方の全身の皮疹が増悪したり、鼻炎や眼症状のある花粉症患者さんの顔面に、皮疹が出たりすることは、しばしば見受けられます。

また、今までまったく鼻炎や眼症状がなく、花粉症とは無縁と思っていらっしゃる方が、この季節になると肌の調子が悪い、化粧ののりが悪い気がする・・・ということがあります。それはスギの花粉が原因かもしれません。この季節、もともと肌が乾燥しがちで、肌のバリア機能が低下しているところへ、花粉が飛んできて肌に付着し、アレルギー反応によって皮膚の炎症が起きるためです。

 

スギ花粉皮膚炎の特徴

1. スギ花粉の飛散時期に発症する

2. 肌の露出している部位に症状がある

3. まぶたがカサカサする。赤くなったり、腫れぼったくなる

4. 顔や首が赤くなる。ヒリヒリや痒みがある

 

疑わしい症状⇒皮膚科へ

疑わしい症状があるときは皮膚科を受診し、症状に応じてステロイド外用などの治療を受け、検査について相談してみるとよいでしょう。アレルギーの有無は血液検査で調べられます。スギ花粉の季節が終わるとヒノキ花粉の飛散が増えます。夏や秋に飛ぶ花粉でアレルギーを起こすこともあります。こうした花粉に対して個別に検査もできますし、アレルギー症状を起こしやすい四季の花粉をセットで調べることもできます。

 

予防

予防としては、マスクやメガネなどで肌の露出を減らす、といった一般的な花粉対策のほか、乾燥が皮膚症状を惹起する要因のひとつとなるため、無理な洗顔や刺激のある化粧品の使用は避け、十分な保湿を行い肌のバリア機能を保ちましょう。

 

ポイント

1. 化粧品を変えたとか、毛染めをしたなどのかぶれの心当たりがないのに、春先に肌の調子が悪いときは花粉が原因かもしれません。

2. 花粉が原因で、皮膚だけに症状が起こることがあります。

3. アレルギーを自覚されている方だけでなく、今まで疑わしい症状がない方も、保湿を十分に行い、花粉の季節に備えましょう。

 

服部綾子

かみいた南クリニック

174-0076 東京都板橋区上板橋2-31-16 サンコービル3F

 

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