糖質制限は体にいい

第9回 糖質制限食の実践法


第9回 糖質制限食の実践法

厚生労働省の調査によれば、日本人は1日平均255gもの糖質を摂取しています。これは平均なので、多い人は400gも500gも摂取しているのが現実でしょう。その結果、脳が糖質をずっと求め続ける「糖質中毒」ともいうべき状態になっている人もいるのです。

たとえば、朝食にトースト2枚(糖質52g)、昼食にパスタ(糖質69.5g)、夕食にご飯2杯(糖質110.2g)を食べたとすると、それだけで約230gになる計算なので、平均255gという数値は妥当だと思えます。

私の考えでは、これを最大100g程度か、それ以下に抑えたい。3食すべてで主食(ご飯・パン・麺類)を抜き、おかずだけを食べる食生活をしても60g程度の糖質は口に入ってしまうので、わりと厳格な制限だと感じる人もいますし、最初はなかなか慣れないかもしれません。

ですが、最初が肝心! 最初の2週間は、主食を完全に抜く食生活をすると、糖質への中毒状態からも脱却しやすくなるからです。もちろん、主食だけでなく、おやつやジュース類もすべて控えます。

そのぶん、タンパク質と脂質の摂取を心がけ、肉や卵などをしっかりと食べること。そんな食生活を続けていけば、必須栄養素を十分に摂取することができ、また非必須栄養素である糖質が不要になっていきます。

最初の2週間を過ぎたら、少しずつ糖質摂取量を増やして構いません。といっても、1日に1食だけ、少量のご飯かパンを食べる程度にしておくことが肝要です。糖質摂取量が多ければ多いほど、体が脂肪を燃やす状態になりにくいからです。

日本において、「ご飯+おかず」という食事のスタイルが始まったのは、平安時代。それが現代まで続いているわけですが、だとしても約1200年。700万年に比べたら、ほんの一瞬程度の短期間でしかありません。

生まれてからこれまでに習慣化した食生活を根本から変えるのは、ちょっと難しいことかもしれません。ですが、私のダイエット外来を受診された方々の声を総合すると、「思ったより苦労しなかった」「意外なほど簡単にできた」という意見が大半です。

案ずるより産むがやすし、ということなのでしょう。

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