糖質制限は体にいい

「メタボ」は「肥満」という意味ではない! 第4回


「メタボ」は「肥満」という意味ではない

 

前回、特定健康診査・特定保健指導について触れました。この健診は、肥満をひとつの目安にしており、「メタボ健診」という通称もあります。このことから、「メタボ=肥満」と思われがちですが、それは正しくありません。

「メタボ」とは、実は「代謝」という意味。この場合には、肥満によって起こりうる代謝の異常を指しているのです。

ちなみに、昨今よく耳にする「メタボリック・シンドローム」を日本語に直訳すると、「代謝症候群」となります。この「症候群」とは、何らかの原因によって起こる症状の集合体といった意味。そして、メタボリック・シンドロームになってしまう大きな原因が、肥満(内臓脂肪型)というわけです。

私たちの体内では、高度な化学反応が絶えず行われており、その継続によって生命を維持しています。食べたものを消化・分解・吸収し、得た栄養素を使って脳や筋肉を動かし、体温維持、動作、思考、免疫などのはたらきに有効活用しているわけです。ザックリといえば、これらの体内の活動すべてが「代謝」です。

「脳の一部は睡眠中でも起きている」といわれるように、代謝も24時間ノンストップ。暑くて寝苦しい夜に汗をかいたり、何かの音で目覚めたりするのも、その証拠です。

さて、メタボリック・シンドローム。これは肥満によって、代謝がおかしくなってしまうことによる病気です。ひとつが狂えばどこかに波及し、次々と重い病気を引き起こす悪癖もあります。この様子をドミノ倒しになぞらえて、「メタボリック・ドミノ」と呼びます。

自覚症状は、ほとんどありません。それなのに、ほんの小さな異常が少しずつ悪化していき、いつの間にか命にかかわる心筋梗塞や脳卒中へとつながってしまうのです。それについては、こちらの慶應義塾大学医学部内科学教室のウェブサイトが参考になりますので、一度ご覧になってみてください。

http://www.keio-emn.jp/professor/

 

「メタボ」を単なる肥満と捉えて、軽く考えてしまうのは危険なこと。その点を、ぜひ覚えておきましょう。

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