糖質制限は体にいい

肥満には2種類ある! 第3回


肥満には2種類ある!

ひと口に「肥満」といっても、おなかの脂肪のつき方によってタイプの違いがあり、

  • 内臓脂肪型肥満
  • 皮下脂肪型肥満

の2種類に分類されています。

内臓脂肪型肥満は、内臓(主に腸など)の周囲に脂肪がたまったタイプの肥満で、胸の下からおなか全体が盛り上がって見える体形が特徴。中年太りの男性に多い、おなかにウミガメの甲羅を乗せたように見えるタイプといえば、わかりやすいでしょうか。

もう一方の皮下脂肪型肥満は、ウエスト周りに脂肪がつくタイプ。女性がよく、ジーンズの上にはみ出した贅肉をつまんで、「これが取れればいいのになあ……」と嘆いているのが皮下脂肪型です。いわゆる、「浮き輪」ですね。

一般的にいって、男性には内臓脂肪型が多く、女性には皮下脂肪型が多いという傾向はあります。しかし、どちらか一方しかついてないという人は少数派で、たいていはどちらも持っています。そして、女性も閉経後には内臓脂肪型が増える傾向にあります。

さて、ここで問題。内臓脂肪型と皮下脂肪型のどちらかに、人の健康を大きく損ねてしまう可能性があるのですが、それはどちらでしょう?

答えは、内臓脂肪型です。

ひとつの理由は、内臓脂肪が大量についてくると、そこから「アディポサイトカイン」という物質を分泌するようになるから。現在までに30種類ほど発見されており、ごく一部には体に有益な性質を持つアディポサイトカインも存在するのですが、ほとんどは人体にとって害となる物質ばかりです。

これらは、たとえば血圧を上げたり、血液をドロドロにしたり、血糖値を上げたり……といった状態を引き起こすので、体にはよくありません。わが国で2008年から導入されている「特定健康診査・特定保健指導(いわゆるメタボ健診)」で、男性85cm以上、女性90cm以上を目安にして腹囲のチェックがされているのは、実は内臓脂肪型肥満をターゲットにしてのこと。そうして、何らかの病気かもしれない人を発見して、早いうちに対処しようというのが、この健診のねらいなのです。

一方、皮下脂肪型肥満のほうは、特に健康への害はないとされています。

 

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