肉・卵・チーズの「MEC食」で日々を健康に!

第8回 肥満・糖尿病・新型栄養失調


なぜ糖質の過剰摂取がいけないのでしょうか?

 

それは、ヒトの体内の代謝を狂わせる原因になり、肥満の原因にもなるからです。実は、体脂肪の原料は(栄養素としての)脂肪ではなく、糖質です。肉や脂は、肥満の原因ではありません。

 

糖質は穀物・果物・野菜に多く含まれ、小腸で分解されてブドウ糖として吸収されます。その後、血液をたどって脳や筋肉を動かすエネルギーになり、一部はグリコーゲンとして肝臓などに蓄えられますが、使われなかったブドウ糖はすべて脂肪に変えられ、脂肪細胞に貯蔵されます。これが、贅肉です。

 

こうして「脂肪細胞が太ること」が、肥満の唯一のメカニズムです。と同時に、余ったブドウ糖が血中に残って、血糖値を上げることも問題です。

 

ブドウ糖を脂肪に変える働きを助けるのが、膵臓から分泌されるインスリン。「肥満ホルモン」とも呼ばれ、糖質を食べるたびに分泌されて脂肪を大量に合成し、どんどん太る悪循環を形成します。

 

こうして、インスリンの分泌で駆使された膵臓は、やがて疲れ果てて故障します。そのためインスリンを出さなくなってしまい、処理されなくなったブドウ糖が血中にあふれることになります。この状態が、2型糖尿病(成人病型糖尿病)です。

 

タンパク質や脂質は、必要な分が体内で使われると、余りは排泄されます。そのまま体脂肪として贅肉になることは、まずありません。体内で代謝してさまざまな形になり、たとえば脂質は最終的に二酸化炭素と水になってしまうのです。ある日、食べすぎたとしても下痢をしておしまいです。

 

このところの日本人は、摂取するカロリーを減らす一方で、なんと1800kcal台でしかありません。これは戦後すぐの昭和20年代より少ないほどで、国際的な比較でいえば発展途上国並みの数値でしかないのです。

 

そんな状況に、「新型栄養失調」と名づけた専門家もいます。カロリーで見ればそこそこ食べているのに、必要な栄養素も満たされていないのです。

 

そして高齢者には、「サルコペニア肥満」も広まっています。これは痩せているのに筋肉がなく、プヨプヨとしたような状態のこと。筋肉量が少なく筋力もないので、日常生活動作にも支障をきたします。

 

そうならないためには、筋肉を増やさなくてはなりません。となると、やはりタンパク質と脂質の十分な摂取が不可欠です。

 

だからこそ、肉・卵・チーズのMEC食なのです。

 

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