肉・卵・チーズの「MEC食」で日々を健康に!

第7回 「ヘルシーな食事」では健康になれない


現在、「バランスがいい食事」あるいは「ヘルシーな食事」といわれているものを栄養素でいうと、次のような内容です。

 

  • 炭水化物 60%
  • タンパク質 20%
  • 脂質 20%

 

これを「60:20:20バランス」などといい、医療機関が行う栄養指導の基本にもなっています。このコラムの読者の方で、健康診断の結果が悪かったり、何らかの生活習慣病があったりする方は、指導を受けた経験があるかもしれません。

 

そして、ざっくりとした見方ですが、現代日本人の平均でも、このバランスにおよそ収束しています。ところが、このバランスではヘルシー(健康的)とはいえないような研究結果があるのです。

 

それは、九州大学が50年以上前から福岡県糟屋郡久山町の町民を対象に行っている研究です。40歳以上の町民全員が参加し、すべての健康データが集められました。もちろん、推奨された食事は「60:20:20バランス」です。

 

その結果、88年時点では男性15.3%、女性10.1%だった糖尿病有病者が、02年には男性24.0%、女性13.4%と増加してしまいました。その他の数値も悪化しているのを見ると、健康のためにと推奨された食事が、どうやら体調の悪化を招く皮肉な結果を導いてしまったようなのです。

 

●糖代謝異常の頻度の時代的変化(九州大学大学院ウェブサイトより)

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http://www.envmed.med.kyushu-u.ac.jp/research/disease05.html

 

では、なぜそうなるのでしょうか?

 

前の項で説明したように、糖質が必須栄養素ではないからです。必須栄養素ではないものを、食事量全体の60%も食べているせいで、体の機能がおかしくなってしまっていると考えるのが自然です。

 

仮に、1日の食事量を2000kcalとして、その60%は1200kcal。これは、中盛り(150g)のご飯にして、およそ5杯分に相当します。その程度なら、多くの方が食べている量だと思いますが、それでは糖質が多すぎるのです。

 

そこで登場するのが、皆さんも一度は聞いたことがある「糖質制限」です。これは基本的に、「主食」と呼ばれるご飯・パン・麺類などを食べないようにするという考え方。糖尿病や肥満の方の治療法として、十分な実績があります。

 

しかし私は、それだけでは納得できないのです。というのも、「主食を抜いておかずだけ食べる」と聞くと、結局は野菜や豆腐やコンニャクばかりの食事になってしまう人が少なくないからです。

 

それでは、健康的な食事とはとてもいえません。重要なのは、「不要なものを摂取しないこと」ではなく、「必須栄養素を十分に摂取すること」だからです。

 

つまり、もっとタンパク質と脂質を食べるべきなのです。

 

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