肉・卵・チーズの「MEC食」で日々を健康に!

第4回 避けるべきは「メタボリックドミノ」


中年男性の多くが繰り出すジョークに、丸くなったお腹をポンポンとたたきながら、「このメタボが……」と自虐的に言うものがあります。

 

さて、この「メタボ」という言葉。厚生労働省が2008年から実施している、「特定健康診査・特定保健指導(特定健診=通称メタボ健診)」の代名詞のようにも使われていることから、一般にも広まりました。しかし、正しい意味をご存じの方は少ないようです。

 

メタボとは、英語のメタボリック(metabolic)のことで、直訳すれば「代謝の」という意味です。代謝(metabolism)とは、人体が生命維持のために行う、一連の体内作用のこと。これは、外界から取り入れた無機物や有機化合物を素材に行われる合成や化学反応全般を指しています。

 

……と書くと、ちょっと難しいかもしれません。簡単にいえば、食べたものを消化・吸収したり、吸収された栄養素から何かを合成したり、合成したものを利用したりしている体内作用のすべて、と考えてください。もちろん、就寝中にも絶えず行われています。

 

もうひとつ、よく聞く言葉にメタボリックシンドローム(metabolic syndrome)というものがあります。「シンドローム」は「症候群」であり、「何らかの原因によって起こり得る症状全般」という意味です。たとえば「ロングフライト症候群」というのを聞いたことがあるかと思いますが、これは飛行機などの椅子に座る姿勢を長時間続けたために血行不良が起き、そこからさまざまな不調を引き起こす病気です。

 

つまりメタボリックシンドロームの日本語訳は「代謝症候群」であり、代謝がうまくいかなくなることで、さまざまな病気を引き起こすという意味です。特定健診で見ているのは、ズバリここなのです。

 

その定義は、「内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上を合併した状態」。ざっくりいえば、肥満から始まる体調不良や病気が数多くあり、放置しておけば死に至るような事態を招くことになるというわけです。

 

そして、これらは「生活習慣病」です。健康によくない生活習慣を続けるうちに、体はどんどん蝕まれていきます。その様子をドミノ倒しになぞらえて、「メタボリックドミノ」といいます。

 

●メタボリックドミノ概念図(慶應義塾大学医学部内科学教室・腎臓内分泌代謝内科ホームページより)

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これを見ると、最も上流に「肥満」があり、そこからさまざまな疾患に進行していくことが、ひと目でわかります。最も下流にあるのは、恐ろしい病気ばかり。これだけは、絶対に避けなければなりません。

 

さきほども書いたように、これらは「生活習慣病」です。つまり、予防できるのです。

 

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