肉・卵・チーズの「MEC食」で日々を健康に!

第2回 「ヘルシー」って何だろう?


皆さんは「ヘルシーな食事」という言葉に対して、どのようなイメージをもっているでしょうか? おそらく、次のようなものではないかと思います。

 

「肉や脂を控えて、野菜や穀物を中心に、腹八分で食べること」

 

テレビの健康番組を見ても、雑誌の特集記事を見ても、必ず登場する表現です。多くの医療機関の食事指導にも取り入れられているので、「血圧を下げるには?」「血糖値は?」「コレステロール値は?」というときにも、必ずこの台詞が登場します。

 

私自身も、以前は血圧や血糖値やコレステロール値などの高い方に、こういった食事を指導していました。なぜかといえば、それが“当たり前”だったからです。医学部で学んだ6年間に、栄養学はほとんど出てこなかったのに、私はそれを“常識”だと思って鵜呑みにしてしまっていたのです。

 

いわゆる「カロリー制限食」です。そしてそれは、大きな間違いでした。

 

私がそれに気づいたのは、15年ほど前のことでした。何らかの慢性疾患でクリニックを受診されている患者さんに、どうにも治りにくい人が多かったことがきっかけです。症状はさまざまで、糖尿病や高血圧などの「病気」といえるものから、「倦怠感」や「頭痛・肩こり」や「眠りが浅く、寝覚めが悪い」といった不定愁訴まで……。そうした方々に、「ヘルシーな食事」であるカロリー制限食(+運動)をすすめても、まったくといっていいほど改善されなかったのです。

 

慢性病があるわけでもないのに、たびたび体調を崩して受診される患者さんたちにも、同じ傾向が見られました。そういった方に普段の食事内容を質問してみると、「野菜をたっぷり食べている」とか「食物繊維を取るために玄米にして、おかずは低カロリーのコンニャクや納豆です」という回答ばかり……。

 

そうした方たちは、健康に気を配って「ヘルシーな食事」を実践していたはず。熱心な方は、毎食のカロリー計算をするほどでした。ところが皮肉なことに、それで健康になれることはないどころか、反対に健康を害してしまっていたのです。

 

ヘルシー(健康的)な食事では健康になれない。これは、どこかがおかしいのではないか。制限を守れなかった患者さんが悪いのではなく、指導方法そのものに問題があるのではないか――。そう感じたことが、すべての始まりでした。

 

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