クルマのボディーケア 2.ワックスかコーティング剤か


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ワックスかコーティング剤かへの即答

・濃色車(黒、濃紺、赤など)のクラシックカーで大切にガレージや展示場で保管されている「艶最優先」のクルマ・・・・・・ザイモールなどの超高級ワックス

・最近のクルマ(濃色車、淡色車)・・・・・コーティング剤

以上。

 

結果、ほとんどのクルマに適するのはコーティング剤ということになる。

 

ワックスとは

ワックス(高級品)はカルナバ蝋が主成分のものでカルナバ椰子の葉から採集される。これを石油系溶剤や添加物を混ぜたものがカルナバワックスだ。

ザイモールは非石油系で酸化しにくいといわれるが、いずれも植物性の「蝋」である。ポリマー系のコーティング剤が世に出る前は皆このワックスだったのだ。

洗車の記事で述べたが、クルマの輝きは「いかにクルマに傷を作らないか」である。

一般的なワックスの塗り方はスポンジでボディーに塗り込み、乾いたら拭き上げるのだが、結構硬く乾くので、拭き上げにも力がいる。

つまりスポンジやウエスで何度もゴシゴシやるわけで、これは塗装にダメージがないはずがない。

塗りたては確かに輝くが、耐久性もあまりなく、雨天走行すれば、ワックス自体なのか含有するシリコン成分かわからないが、フロントガラスに溶けて流れ、ギラギラして視界が悪くなる。

コーティング剤がまだ進化していない時代の塗装保護材というのが私見である。

 

シュアラスター マンハッタンゴールド

マンハッタンG (2)

1980年代の終わり頃、ソリッドの赤に乗っていた時代に使っていたワックス。固形ワックスで、付属スポンジを水で湿らせてボディーに伸ばすタイプ。

乾いてからふき取るのだが、拭き取りに少々力をかけることになる。

ウエスにはフランネル(毛羽立ちされた綿布)を使用することにしていた。タオル地などはもってのほか。

マンハッタンゴールドはシュアラスターの中でも最上級となるワックスで研磨剤を含まないということなので使用していた。

使用感 

当時はこれが上級品だったので、仕上がりもこんなものかなと思っていた。穏やかな輝き方という感じ。

作業は大変。濡れたボディーでもOKということだったが、濡れた部分にワックスをかけると乾いたとき硬化して拭き取りが大変だった。

今のクルマは塗装も進化しているし、コーティングオプションも選べるので、ボディーをこするリスクを冒してまで使用する価値があるかどうかというところ。

 

リキッドグラス

リキッドグラス

 

最初、評判を聞いて、通販で購入した。6,000円ぐらいした記憶がある。メーカーが成分を明記していないのだが、有機性の溶剤になんらかのポリマーを含むコーティング剤の走りかもしれない。紫外線により被膜が硬化し、ワックスのように劣化せず重ね塗りができるという。

液状のものをウエスで軽く伸ばし、乾いたら拭きとるもの。結構さらっと拭き取れるのでボディーへのダメージは少ない。

当時、日本では高価だったため、アメリカに出張したとき、カー用品店で大量に購入した(旅行トランク一杯)。

価格は12ドルぐらいだったと思う。

今は日本アマゾンで4,470円ほど。アマゾンUSAでは28ドル(3,200円位)で販売されている。

使用感

実はこれが驚くべき輝きを実現してくれた。

ソリッドの赤車から使用したのだが、友人曰く「ヌメヌメとしたいやらしいまでの赤」となったのだ。

赤はよりしっとりと赤く、その後乗り換えたシルバーはプラチナシルバーに輝き、次のサファイアブルーはどこまでも深い紺となった。

濃色車は試す価値がありそうだ。

ただし塗り込みも拭き取りもフランネルのウエスが基本。一回使用したウエスは洗う事。

 

アクアクリスタル

アクアクリスタル

 

ソリッド赤→シルバー→サファイアブルー→サファイアブルーと乗り継いできたところでリキッドグラスが底をつき、当時手に入らない状態だったので、使ってみたのがアクアクリスタル。

ボディーを洗車したら、拭き上げずにアクアクリスタルをちょっとスプレーしてスポンジで伸ばし、水で洗い流すだけだという。

確かにスポンジで伸ばすと「伸びてる感」がある。

ガラス繊維のコーティング剤で、ケイ素とフッ素が化学反応を起こし、成分中のガラス繊維がコーティングされるらしい。

とにかく洗車にひと手間加えるだけなので楽だし、ボディーへのダメージは当然少ない。

使用感

当初はリキッドグラスのように「作業したぞ!」感があまりにもないので、少々物足りない気がしたが、ボディーの水分を拭きあげると意外と深い輝きが得られた。

リキッドグラスの「濡れたような」ではないが、ピカピカした仕上げになった。

とにかく作業が楽の割には光るということで、満足。

最近の新車時にコーティングをしたクルマやクリア塗装をしてあるクルマには十分なコーティング剤である。

 

プレクサス

プレクサス

アクアクリスタルが優れている割にはあまりに「作業したぞ!」感がないので、プレクサスというコーティング剤を試してみることにした。

本来は航空機のキャノピーといった強化プラスチックの保護材らしい。だからクリヤ塗装車やプレコーティング車に適するのかもしれない。

成分はポリマー系である。

洗車して水気をとったボディーに少しスプレーしてウエスで塗り伸ばし、別のウエスで仕上げる。

力をかけない軽い作業なのでボディーへのダメージは少ない。

もちろんウエスはフランネル。

使用感

輝きに関しては、ピカピカレベルなのだが、塗ったところがものすごくツルツルになる。もううれしくなるぐらいツルツルになるので、これは楽しい。

プレクサスの白いフタを塗ったばかりのボンネットにひょいと置いたら、スーと滑って落ちてしまったというのは本当の話。

現在はサファイアブルーから乗り換えたシルバーと別のオリーブ色のクルマに使用中で結構満足している。

 

スマートミスト

スマートミスト

 

最近購入したのがスマートミスト。ガラス系のコーティング剤である。

今回はこれを実際に使ってみる。

ボディーは濡れたままでも拭き上げた後でもいいらしい。

専用のウエスが付属しているが、これが目の粗い生地でいかがなものであろうか。

さて、作業だが、プレクサスのようにスポットスプレーをし、ウエスで伸ばしていくのだが、プレクサスが泡状なのに対し、スマートミストは液状なので伸びにくい。付属のウエスではなく、もっと小さく切ったフランネルや肌着のようなコットン地の方がいいかもしれない。

乾いた面だとこの伸ばす作業が少しストレスになりそうだ。

説明書では濡れたボディーにスプレーし、伸ばしながら拭き上げるともあるので、アクアクリスタルのような使い方がいいのかもしれない。

使用感

仕上がりもアクアクリスタル系に近く派手ではないが光沢は感じられる。

これも「作業したぞ!」感や究極のツルツル感がないので、クルマ磨き派には少々物足りないかもしれない。

ただ、クルマの塗装技術の向上やプレコーティング車を購入した場合などは、これで十分だと思う。

 

結論

最近のクルマ・・・コーティング剤がお勧め。作業が簡単でボディーをこするダメージが少なく、そのくせ塗装被膜をしっかり保護してくれる。プレコーティング車でも1~2か月に一回はやってもらいたい。3年後5年後(下取り時)結果がわかるはず。

濃色にこだわる・・・リキッドグラスがお勧め。濡れたような輝きがあなたのものに。ただし、塗り伸ばしの際はきれいなウエスでやさしく直線的に。拭き取りも同じ。これに気を付けないとあのいやーな細かい傷がついてしまう。

ガレージのクラシックカー・・・ザイモール。お金と暇にまかせ、一日かけてガーゼでワックスがけと磨き上げをやってください。