乗り心地が劇的変化のタイヤ交換


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都心に住んでいるのだが、クルマが好きだ。移動は自転車かクルマ。電車は使わない。電車の乗り方も忘れた。
実は免許を取ったのは40代と決して早い方ではないのだが、以後8年間に3回クルマを買い替え、週に3,4回は動かす。
首都高も好きだし、遠出も好きだ。運転がうまいと言われたこともある。まあそうは言われても無茶なかっ飛びはせず安全走行を心がけている。
車種はどれもBMW。最初はBMW318tiを2年、次にBMW316tiを4年、そして今のBMW118が2年目になる。
なぜBMWなのかは別の機会にお話するとして、ここではタイヤの話。
最初の318と316のときは、なぜか年に一度の恒例行事のように合計6回のパンクを経験した。
原因はどれも「釘」。一度などは直径4ミリ、長さは人差し指ほどもあろうかという太い釘で、JAFに「新記録です」と言われたものだ。
なぜこんなに頻度が高かったのだろう。家の近くの山手通りがトンネル工事でものすごいことになっていたからかもしれない。
そういえば、走行中にいきなりゴリゴリと地面を金属がこする音がして、車体下を覗いてみると、なんと「ペンチ」が車体底に刺さっていたこともあった。
そんなわけで意識下には「タイヤはすぐパンクするもの」という刷り込みがなされていた。
聞けば今のタイヤはそうそうパンクするものではないらしいが、とにかく当時はそう思い込んでいた。
で、今の118に乗り換えた(もちろん中古)。スタイルも運転フィールも気に入って即決したのだが、タイヤがランフラット、つまりパンクしても100kmくらいは走れるタイヤを履いているというのも即決理由の数%を占めていたかもしれない。
ただ、クルマ屋さんが言ったのはランフラットだからショックが大きくてゴツゴツしますよ。要は乗り心地が悪いということらしい。
しかし、それから間もなく、恐ろしい体験をすることになる。
雨の日の水溜りで、いきなりスリップしたのだ。片輪が思いっきり空回り。すごく怖かった。
タイヤを見ると溝は十分にある。走行距離2万km弱なのだからタイヤじゃないだろう、とさらに見ると溝はあるけどゴムに細かいひびのようなものもある。
で、タイヤにやたら詳しい知り合いがいたので聞いてみた。
曰く、走行距離が短くても時間が経てばタイヤは経年劣化するのだそうだ。つまりグリップを良くするため、コンパウンド(設置面のゴム部)にオイルが混ざっているのだが、これが経年で抜けてしまうらしい。これは交換しかない。怖くて走れない。
最初は、どれも同じと思っていたのだが、興味もなかったタイヤというのがこんなに進化しているのか、と感心した。ただの、黒いゴムじゃないのですよ。ハイテク技術満載なのですよ。
その知り合い曰く、ブランドを選ぶのも大切だが、タイヤ店を選ぶのも大切だという。老舗のタイヤ専門店かメーカー系タイヤ専門店がいいらしい。前者は経験を生かした技術。後者はメーカーの徹底した研修による高い技術があるということ。
女性ならタイヤ館がいいだろうと言われ早速タイヤ館に。
実に丁寧にいろいろ説明して下さった。タイヤの特性からランフラットタイヤのメリット、デメリットまで。わかりやすかった。
装着したのはブリヂストン「トランザ300」ランフラット。ハイレベルを意識したハイパワースポーツセダンに。という高級タイヤらしい。
ふーんそうなんだぁ~と思いつつ最初の感想。
「うぉ~~なんですか!この走り~するする走る~~~お尻の感触なにこれ~~」
あまりの違いに驚いた。
マダムのはしくれのつもりではいるので、こんなお下品な表現はどうかと思うが、座って感じるおしりの爽快感が絶品なのだ。まるで、レーシングカーのような道路と一体化した走り感。 ランフラットの特徴は固くて重いらしいが、それを感じさせない(今までは感じていた)のはブリヂストンの技術の賜物なのか。
硬い軸に綿を巻いたような感触って言うのだろうか。 振動も少なく、しっかりと地面をけっている感覚の走り。 しかも窓を開けてみると、音が静かなのですよ!
ブレーキ感覚もダントツに違う。利き始めのブレーキにタイヤの重みが素直に感じられる。 で、不安無く止まる。
コーナリングはどうか。もっと重くなるかと思いきや、ハンドルが軽くなった。 自宅周辺の狭いヘアピンコーナーもブレーキでガクンとならず緩やかに曲がることができる。
ハンドル操作やブレーキ操作にこれほどの差が出るとは思わなかった。
劇的に変わった愛車。正直まるで新車に乗っているような感覚になった。

たががタイヤと思っていたがその差は大きい。ランフラットだからその差を感じやすいのかわからないがプロドライバーでもない私がここまで驚いたのだから、これは画期的だ。
ただそれだけで気持ちは上向きになり、何かしたくなる、どこかに出かけたくなるという気分が嬉しい。 ぴったりフィットのスニーカーを見つけたときの感触みたいな。
久々の体感による感動は、気持ちをかなり上向きにしてくれた。
ノーマルタイヤよりは少しお高い買い物であったが、最高レベルの技術が詰まっていることに大満足。